ゴールドマン・サックス主幹事でスペースXが2兆ドルIPO計画

ゴールドマン・サックス主幹事でスペースXが2兆ドルIPO計画を示す、都市の風景と抽象的な経済グラフのシーン。

スペースX、2兆ドル規模のIPOを計画 ─ ゴールドマン・サックスが主幹事に

米宇宙企業スペースXが、企業価値2兆ドル(約310兆円)を目指す史上最大級の新規株式公開(IPO)を準備していることが明らかになりました。筆頭主幹事(リード左)にはゴールドマン・サックスが内定したと複数の報道が伝えています。

1. 発表の概要

  • 目指す企業評価は1.75兆〜2兆ドルで、調達額はおよそ700億〜750億ドルと見込まれています。
  • 目論見書は5月20日に提出済みで、ティッカーは「SPCX」を予定。上場市場はナスダックで、早ければ2026年6月12日のデビューが報じられています。

2. 調達資金の使途

関係者によると、調達した資金は次のような事業に振り向けられる見通しです。

  • 衛星インターネット「Starlink」の世界展開と地上インフラ拡充
  • 大型ロケットStarshipの量産と火星輸送プログラム
  • 社内GPU製造を含むAI/データ処理基盤の強化

3. なぜ「過去最大」なのか

これまで最大だったサウジアラムコ(2019年)の2,900億ドル超を大きく上回り、時価総額・調達額ともに記録を更新する可能性があります。

4. 投資家が注目すべきポイント

  • 二重議決権株(デュアルクラス)の導入が検討されており、イーロン・マスク氏の経営支配が維持される見込み
  • 2025年売上高は187億ドルながら黒字化には至っておらず、成長と収益のバランスが焦点になる
  • 宇宙・防衛契約、衛星通信、AI半導体と複数の高成長分野を兼ね備える一方、市場ボラティリティの影響を受けやすい

5. 今後のスケジュール(報道ベース)

  • 5月27日〜6月10日:投資家向けロードショー
  • 6月11日:公開価格決定
  • 6月12日:ナスダック上場(予定)

6. 市場への影響

米国だけでなく世界の株式指数に組み込まれる規模とみられ、テック株主導相場への資金流入が加速するとの見方があります。また、宇宙関連スタートアップの資金調達環境が改善し、日本企業の衛星ビジネスにも波及効果が期待されます。

一方で、IPO後のロックアップ解除や金利動向による株価変動リスクにも留意が必要です。投資判断を行う際は、最新の目論見書と企業業績を必ず確認してください。